今年も残すところ20日余りとなり、何かと気忙しい毎日を過ごされていると思います。例年より気温が高いにも関わらず朝の寒さが応えたり、せっか晴れて気温が上昇しても暖かく心地良いのではなくむしろ疲れを感じるようなことはありませんか?
また、12月としては当たり前の気温でも寒さが応えて活動しにくくありませんか?
今年は特に夏の暑さが長く厳しく、穏やかな秋の期間があまりなかったために、身体の調子がいつも通りではないと感じている方も多いのではないでしょうか。
これからクリスマス、年末年始と楽しいグリーティングシーズンをひかえ、問題を解決して快適に過ごしてもらいたいと思います。
天候変動にそなえる
暖かいと思っていると急に10度以上気温が下がってしまうこともあり、日々の快適な衣服を選ぶのも難しいと思います。
特に思っていたより寒く、寒さに慣れていないと、体調を崩す原因になります。また、逆に暖かくなると過ごしやすいと思いますが、何か違和感あるいは不調を感じていませんか?
これは、頻回な環境の変化で自律神経系のバランスが崩れてしまい、うまく対応できない状態になっているからです。まずは、バランスを崩さない方法、さらに崩れてしまった時に立て直す方法を身につけましょう。
自律神経バランスを崩さないために
天気予報を参考に気温差のストレスを感じなくてすむようにこまめに着衣で調節しましょう。
◎晴れて寒い日
1日の中でも気温の変動が大きくなります。急な寒さには「首」を冷やさないことがポイントです。
・頚部にはマフラーをして、手首や足首から冷気が入らないような服や下着を選ぶ。
・ただし晴れると気温が上昇し暑くなるので、汗をかいて不快になってしまわないように、着脱が容易な服装を心がけましょう。
1枚厚手のものを着るのではなく、段階的に脱ぎ着して調節が出来る衣服を選びましょう。
◎雨や雪で寒い日
1日を通してあまり気温は変わらないことが多いので、外出のときは特にしっかりと防寒対策をすれば寒くて困ることはないと思います。建物や室内に入り暖かかったらすぐに上着を脱いで調節すると、身体のストレスを減らすことができます。
乾燥対策
冬は汗をあまりかかないために水分を積極的にとることが少なくなりがちです。
水分不足で脱水気味では高血圧症で治療中の方は十分に尿中にナトリウム排泄が出来ないため、血圧が高くなったり、腎臓に負担がかかったりすることがあります。
また、糖尿病で治療中の方、特に尿中に糖を排泄する薬を内服中の方は、血糖コントロールが悪化するだけではなく、膀胱炎などの副反応が出やすくなってしまいます。
治療中ではなくても粘膜が乾燥すると粘膜の免疫機能が弱くなり、ウイルスが侵入しやすく感染症にかかりやすくなるので(ブログ7-2)むしろ積極的にちょこちょこと水分をとることを習慣にすることが大切です。
感染症対策
気候変動が激しい時期をうまく乗り切るには、予防が第一です。ブログ7-1を参考にしっかりと予防してください。
積極的に動く
寒くなるとどうしても動きが減ってしまう方が多くなります。もちろん日頃から四季を通じてスポーツを楽しんでいる方は、まったく問題ないのでそのまま継続してください。継続することで気温変動のストレスもほとんど感じずに済むと思います。
動きが減ってしまうと、代謝が低下することで糖尿病、脂質代謝異常症、高血圧症などで治療中の方はコントロールが悪化してしまいます。
ブログ4やブログ9-2を参考に積極的に動くことで、気候変動のストレスを最小限にしましょう。積極的に動くことで自己管理しやすくなるので、生活中に取り入れて習慣にしてみて下さい。いつでもどこでも1人でも気持ちよく身体を動かすことができるようになると思います。
この時期を心から楽しむ自己管理方法
天候変動に備え、積極的に動くようにすると、多少変動が大きくでも快適に過ごすことができると思いますが、この時期は特に行事が多く日常と異なることが多いので要注意です。
生活が乱れ体重が増加したり、睡眠不足になったりしてしまうと、体調管理が困難になり、特に治療中の方はコントロールが悪くなり、合併症が起こりやすくなります。
ブログ7-3,4を参考に、例えば会食を楽しみながら体調管理も上手くやる方法などをシミュレーションしてみて下さい。
つい食べすぎたり飲み過ぎたり、あるいは会食の翌日に体調をくずしてしまうことが多い方も、楽しみながらうまく自己管理ができるようになります。
次回にそなえてぜひシミュレーションしてみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
理由はハッキリしないのになんだか調子が出ない、体調がすぐれないと思っていた方は、まず1,2を実践して、3を参考に楽しいときを過ごしていただきたいと思います。
One thought to “この冬を快適に楽しむ3つのポイント―気温変動対策―”