サプリ・青汁ホントに必要?―モノに頼らない健康的な身体を手に入れる3つの方法

梅雨に入り、湿度が高く蒸し暑くて過ごしにくい日があったかと思えば、4月上旬くらいの気温で肌寒い日があったり、毎日快適に生活するのに苦労する時期ですね。

ここ数日の低温とその前の疲れで既に風邪をひくなど体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか。

そんなときに皆さんはまず何を思い浮かべますか?

今までのブログで朝のポイント(ブログ2)や健康生活のコツ(ブログ3)、食事と運動(ブログ4)について書いてきました。

しかし、実際に疲れていて手っ取り早く元気を出したい!というとき、ついサプリ青汁栄養ドリンクなどに手を伸ばしてしまいがちです。ネットやテレビなどでも心惹かれる広告が多く、とても気になると思います。

実は、健康のため、あるいは治療中の疾患に良かれと思って飲み始めたサプリメントで肝障害が起こったり、青汁などで必要なクスリの吸収が妨げられ血圧が上昇したり、ドリンク剤で血糖値が上昇し糖尿病が悪化したりと、弊害が多いのが現状です。

 

【栄養補助食品の弊害】

サプリメントや青汁の重大な弊害

<特に現在疾患を治療中の方>

・治療に必要な薬剤の吸収が悪くなる

・吸収量が不安定になる

・血中濃度が必要なだけ維持できなかったり、分解が遅くなり血中濃度が必要以上に高くなったりする

など、治療に悪影響があります。

…時には、

・血圧が下がらない、あるいは下がりすぎる

・血液粘度が増し血栓ができやすくなる、あるいは粘度が下がりすぎて出血しやすくなる

など、重大な疾患の原因になることがあります。

 

サプリメントや青汁で起こりやすい弊害

・有効成分そのものではなくたとえばカプセルなどのコーティング部分に使われる添加物や製造過程で使用する化学物質で、肝障害を起こすことがあります

・脂溶性ビタミンのように(ビタミンA, D, E等)必要以上に摂取すると肝臓に蓄積して肝障害を起こしたり、皮膚炎などの皮膚症状が出たりすることがあります。

・薬ではありませんが、身体に必要な鉄や亜鉛などの吸収が悪くなるために、欠乏による疾患が起こることがあります。

 

【健康的な身体作りの基本の心得】

基本の心得があれば、モノに頼らずに対処できるので、健康的な身体を手に入れる方法を3つにまとめてご紹介します。

 

<食事を大切に>

食事を大切に疲れていると面倒になり、インスタントやお菓子類で食べたことにして済ませたり、抜いてしまったり不規則や疎かになっていませんか?

疲れを感じている時や、体調がすぐれない時ほど、食事の大事なポイントを押さえ、簡単でよいので身体全体に必要なものがしっかり補われて潤うようにしたいものですね。

健康的な食生活ってどんなものだったかな?と思える余裕のある方はブログ3に目を通してから基本を思い出していただければと思いますが、今疲れていてつらいという方にはまず目の前の食事をどうしたらいいかを提案したいと思います

【食事をする時、元気になれる食べ物を健康的に選ぶコツ】

・まず、大好きなジャンルを選ぶ

あまり好きではないものを食べても元気はでませんし、何より食が進まないので、疲れが取れません。

・メニューを選ぶ(または購入する)時に、「辛すぎる」「コッテリしている」「味が濃い」ものを避ける

以上のものは、通常は好みでも、疲れている身体には向いていません。疲れを感じる時は消化器(胃や腸)も疲れ気味なので、日頃よりもちょっぴりお腹にやさしく吸収しやすいものを選ぶといいですよ。

・野菜は生よりも火が通ったものを選ぶ

いつもなら生野菜をサラダで食べている人も、量も減って消化しやすいので、火の通ったものを選びましょう。

野菜たっぷりスープ、野菜炒め、焼き野菜のサラダ、バーニャカウダ、野菜と肉や魚の蒸し物など、和洋中エスニック何でもかまいません。

さらに、ドレッシングやつけダレ、あるいはトッピングで、食欲も出て吸収も助け疲労回復作用のある*クエン酸を一緒に摂ることをオススメします。

すぐに思い浮かぶものに梅干しやレモンがあると思いますが、その通りです。

梅や柑橘類、酢にはクエン酸がたっぷり入っているので、この時期の味付けにピッタリな酸味のあるサッパリ味でおいしく食べてみて下さい。きっと食も進むと思います。

なんと言っても疲れにくい身体を作るには、すべての活動のエネルギーの源である炭水化物、そして身体をつくっているタンパク質もしっかりと摂取してもらいたいと思います。

疲れているとき、野菜は火を通した方が摂りやすいと書きましたが、そのときに何かタンパク質を加えて一緒に食べてしまうのも簡単でいい方法です。

購入時も野菜だけのものより、既に肉や魚、卵、豆腐(大豆製品)が一緒に入っているものを選べば、上手に食べられます。

疲れている時にはなんと言っても炭水化物を抜かないことが回復する早道です。エネルギー不足の身体は免疫力も低下し、体調を崩しやすくなってしまうので、好きなもので必ず食べるようにしましょう。

先ほど取り上げたクエン酸と一緒に食べるとより効果的です。

ご飯であれば梅干し(おにぎり、おかゆ、雑炊など)、酢飯(寿司)などバラエティー豊富です。麺類では梅おろしうどん・そばや、冷やし中華、パンであればコールスローと一緒に食べたり食後にみかんなどの柑橘類をデザートに食べたりするのもいいですね。

どうですか?疲れてつらい時の食事は、自分の食べたいもので前述を参考にしながら選んでみて下さい。必ず食前よりも元気が出た自分を感じてもらえると思います。

 *クエン酸

日常の食物で、十分しっかりとれますので、疲労回復して健康的な身体を手に入れるためにどのような作用があるか知ってもらえればと思います。

・筋肉疲労物質のひとつである乳酸分解を助ける

・疲労回復に必要なカルシウムなどのミネラルの吸収を助ける

・抗酸化作用がある

・血流を改善させ、代謝をあげる助けとなる

 

<疲れた身体のコンディショニング>

身体のメンテナンス

エッ!疲れているのに運動なんて…と何もする気にならない時に、ぜひじっとして動かないのではなく、疲れをとるために身体に良いことをしてみませんか?

動きたくない時でも同じ姿勢あるいはくつろいでいるつもりで頸や腰に負担になる姿勢をとっていると、一カ所に負荷が集中し疲れの原因になったり、痛みが持続するようになったりして、生活の質が悪くなります。

肩こりや腰痛などがそれにあたりますが、皆さんも思い当たることがあるのではないでしょうか。

疲れを感じるこの時期、冬のように寒いわけではないのに、身体が硬くなるのは、湿度が高いために空調が多用されるのも一因です。

そういうときに是非やってもらいたいのが、ストレッチです。(ブログ4毎日の身体のメンテナンスについて参照)

朝起きてまずベッドの上で思い切り伸びをして、1日をスタートするだけでも違います。

仕事中でも立って伸びをする、肘をまげて肩をゆっくり後ろに回す、肩を持ち上げてストンと落とす、座っている姿勢で時々片脚ずつ持ち上げて足首をまわすなど、いつでもどこでもできるストレッチです。

これなら今すぐにでも出来ますし、ただ伸びを1回しただけでも身体を動かすことの重要性がわかっていただけると思います。また、入浴も血流を良くし、疲労回復に役立ちます。

いかがですか?疲れている時ほど、身体をやわらかくほぐしてあげることで、快適で健康に過ごすことが出来ます。

 

<心地良い睡眠>

質の良い睡眠

最近は蒸し暑い日は寝苦しく感じ、クーラーや扇風機などを使いながら寝ることも増えてきたと思います。まだ朝晩の気温は下がるので、冷やし過ぎると風邪など体調を崩す一因にもなってしまいます。

就寝前に心地良い室温に整えて、あとは掛け布団やタオルケット、バスタオル等で調節できるようにしておくのもコツです。

寝る時は暑かったと思っても明け方は気温が下がることも多いので、寒いと思ったらすぐに掛けられるように足元に一枚用意しておくと良いと思います。

まだ真夏ではありませんが、身体は体温調節をしようと夜中にも思った以上に汗をかくので、就寝前に水分を十分摂ること、さらに朝起きたらまず水を飲むこと(ブログ2)を心がけると、さらに心地良い眠りと快適な1日のスタートを得られると思います。

蒸し暑い日に枕を水枕にしてみるだけでも、心地良さが違うので、試してみて下さい。

朝や明け方に身体が冷えてしまい余り目覚めが良い気分でない時には朝の短時間の入浴も効果的です。

質の良い睡眠に気持ち良い目覚めは、健康的な身体を手に入れるうえで食事・運動と並んでとても重要なことです。

 

【おわりに】

いかがでしたでしょうか。疲れて自分の身体の管理に自信が持てず何とかしたい、と思った時は、「モノ」に頼らず前述の3つのポイントを実行して、健康的な身体を手に入れましょう!

一気に3つ出来なくても1つずつでも実行してみるとしっかり改善します。是非今日からトライしてみてくださいね。