2019年、今年こそ取り組みたい3つのこと

平成最後のお正月、鏡開きも終わり、そろそろ日常生活に戻るころだと思いますが、年末年始は思ったように過ごすことができましたか?
グリーティングシーズンの楽しみ方を参考に実行できていますか?
まだ今月中は新年会などの機会が多いと思いますので見直して役立ててもらえばと思います。

はじめに

外来診療の中で特に感じるのは、この時期は食塩摂取増とその割に水分不足が目立つことです。体重管理も1年のうちで最も難しいようです。塩分摂取増は、血圧上昇、腎機能低下の原因になりますし、水分不足は前述に加え、心筋梗塞や脳梗塞など血液粘度上昇による危険が増します。この時期、湿度が低くなっているので、粘膜が乾燥するとインフルエンザなどに感染しやすくなってしまいます。体重増加は、糖尿病、脂質代謝異常、高血圧症などのコントロールを悪化させ、塩分増、水分不足と相まって、重大な合併症につながることがあります。
塩分についてはブログ5(塩について)、水分についてはブログ2(水を飲む)、体重についてはブログ7(体重管理について)を参考に、生活にしっかり取り入れてください。
1月もまだ半ば、後半を楽しみながらしっかり自己管理をすることができます。
上手に管理しながら楽しめている方は、素晴らしいので、その調子で調節のタイミングを確認しながら継続してみてください。

今年の自己管理目標を持つ

新年の目標を立てよう昨年も目標を3つ選んで実行してみましょうと提案しましたが(ブログ8)、積極的に取り組めましたか?中には何を目標にしたか覚えていない方もいらっしゃると思います。3つとも実行できて、日々の自己管理に生かせている方は継続してください。
そして、今までのブログで書いてきた特にブログ2, 3, 4, 6の中に、まだ実行できていないものがあれば、1つ今年の新たな目標にしてみましょう。
目標のうち1つまたは2つできなかったことがある方は、実行できた成功体験を思い出し、自分が取り組みやすい意識と努力の仕方を倣って、再トライしてみましょう。
なぜ出来なかったのか、失敗の原因を思い返してみることも成功につながるので、試みてください。
もう昨年たてた目標を忘れてしまった方はあまり思い入れがなく、まだ目標とは言えない状態だったのかもしれません。今年は再度自分で意識してできていないことを一つでもできるようにするために目標を立ててみてください。
ブログ2, 3, 4, 6は、すべての方に実行していただきたいことなので、その中でまだ実行できていないものを目標にすると、現在治療中の方もすべての疾患のコントロール改善につながります。

ドック・健診を受ける

昨年もとりあげましたが、毎年ドックや健康診断を受けることが自分の健康管理の基本です。わずかな変化から早期に指示に従い、対応することで、発症予防や、例え発症していても早期治療による完治やよい状態への回復が望めます。
昨年目標にして受けられた方、毎年決まった時期に受けている方は、今までの結果を確認し、今年も必ず受けて経過を見てみましょう。(ブログ6参照
昨年受けられなかった方は、早めにこれからの予定の中に入れて必ず受けてください。

寒い時期を健康的に楽しむ

・感染症対策
年始から、インフルエンザも流行期に入り、予防接種を受けていない方は特に注意が必要です。今年は特に湿度が低く乾燥していて、気温変動が大きく、体調管理が難しいので、ブログ7, 8, 15、特にブログ7-1を見直し、しっかりと予防しましょう。
・1に水分、2に減塩、3に「体重管理」
なんといっても今の時期に注意していただきたいのは、この3つです。外は少雨乾燥、室内はエアコンで乾燥と、気温が低くても水分が不足する環境です。寒い季節は生よりも火を通し味をしっかりつけて食べることが増え、特に外食では高塩分の献立が多くなります。水分についてはブログ2を、減塩についてはブログ5, 8-3-3を参考に実行してみてください。
体重管理はブログ7と前述の水分摂取、減塩がとても有効なので、今からすぐに実行してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
積極的に自己管理を心掛け、天候変動が大きく一番寒いこの時期を、楽しく健康的に過ごしていただければと思います。
今年もドック・健診を定期的に受ける習慣を忘れないようにしてください。