寒さに負けない!冬を健康的に楽しむ4つのポイント

真夏8月に始めたこのブログも早4ヶ月。11月も終わり、日ごとに朝晩の気温が下がって、冬のコートやマフラー、手袋が必要な季節になってきました。

夏から秋にかけて健康的な生活を楽しんでいただけるようアドバイスをしてきましたが、健康習慣をつくることは出来ましたか?朝のお水も冷たいほうが気持ちよかった季節から、常温や白湯の方が飲みやすい季節になってきましたね。

今まで取り上げてきた項目は、1年を通して上手に生活に取り入れていただきたいのですが、今回は寒い季節にさらにパワーアップして楽しめる方法をお伝えします。しっかりポイントをおさえて、1年で一番華やかな行事の多いこの季節を健康的に楽しみましょう!

感染症予防

予防接種で感染症対策

寒さに向かう季節は、身体が慣れるまで本調子でないと感じる方も多いと思います。特に糖尿病の方は感染症にかかりやすく、かかると治りにくい傾向にあります。

感染症はなんといっても予防が一番。ポイントをおさえてしっかり予防しましょう。

①十分に睡眠をとる。

バランスの良い食事をとる。ブログ3参照)水分を十分にとる。(部屋も加湿出来るとよりよい。)

手洗い・うがいをこころがける。

人混みに出かけるときはマスクを着用する。

予防接種をうける。

今年はワクチンの供給が間に合わず、まだインフルエンザの予防接種が出来ていない方もいらっしゃると思います。

現在増産されており、昨年と同量は生産される予定なので、出来るだけ流行期に入る前に済ませるようにしましょう

 

乾燥対策

感染症予防でもふれましたが、湿度が低下する季節は水分をたっぷりとり、室内も加湿する必要があります。乾燥すると気道の粘膜が渇いて免疫機能が低下し感染症にかかりやすくなってしまうからです。コツをつかんで快適に過ごしましょう。

朝起きたら水をたっぷりととる。ブログ2参照)

部屋を加湿する。(加湿器をつける。ない場合には濡れタオルをかける、カップにお湯を入れておくなどでも有効。)

皮膚の保湿に注意する。(乾燥した皮膚は傷つきやすく、特に糖尿病の方は傷をつくると治りにくいため注意が必要です。お風呂上りや、水やお湯を使用した後など、保湿剤で乾燥を防ぎましょう。)

 

体重管理について

体調管理の基本は体重管理

糖尿病を含む生活習慣病は体重が管理できないと、インスリン抵抗性が増し、血糖や血圧、脂質などのコントロールが悪くなってしまいます。

適正体重を維持しようと思ったら、摂取カロリーと消費カロリーが釣り合わなければいけません。魅力的な食べ物が多く、摂取カロリーが増えてしまう一方で、寒いと動いたり外出したりがおっくうになって、消費カロリーが減ってしまいます。

このままでは体重は増えてしまいますので、ブログの3, 4, 5を参考に日々実行することで良好な体重管理が可能です。

朝トイレ後の着替える前と、夜風呂に入る前(あるいは就寝前)に体重を計測する習慣をつける。(体重をレコーディングするだけでも意識することにより増量を防ぐことができ、目標を持つことで減量することもできる。)

塩分の摂り過ぎに注意する。(摂り過ぎは組織がむくんで体重増加の原因になる。ブログ5参照。)

過食、多飲を連続しないように気を付ける。摂取量が多いことがあった場合は、一両日中に増量分の体重を元に戻すように食事を軽めにしましょう。体重増加が気になるときに食事を抜いてしまうのは、かえって代謝が落ち意欲低下を招くため仕事や生活動作が捗らず、うまく体重を落とすことが出来ません。そんなに食べていないのに体重が増えている場合は、ブログ5で触れましたが、アルコールの量が多い可能性があるので、見直してみましょう。

この3つのポイントに気を付けると体重を上手にコントロールすることが出来るので、意識して実行してください。

 

グリーティングシーズンの楽しみ方

イベントを健康的に楽しもう

忘年会、クリスマス、元旦、新年会と、集って楽しく飲食をする機会が多い時期ですね。

体重が増えるからとか、血糖のコントロールが悪くなるからと、消極的になったのでは折角のシーズンが楽しめません。食事については食べる順番と量を意識して、むしろ美味しいものを十分楽しんでほしいと思います

どんなに意識していても流石に毎日昼も夜もでは管理も難しくなります。ビッグミールのあとは量やカロリーを意識した軽食をこころがけ次のイベントにそなえてください。

飲酒している時はこころがけていないとなかなか十分に水分をとれません。アルコールは利尿作用があり、意識して水分をとらないと脱水症状を起こします。アルコールをたのむ時には一緒に水もお願いし、合間に上手くとるようにしてください。

会食の時も、食べる順番と量は意識する。

飲酒時は水も一緒にとる。(脱水予防。)炭水化物を抜かない。(アルコールの分解を助ける。量は少量、おにぎり半分程度でよい。)

会食のあくる日はバランスの良い軽食を心がける。(抜かない。)

生活のリズムをくずさない。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これから年末にかけてイベントや会食の機会も多くなってくると思います。寒い時期ならではのポイントを意識して1年で一番イベントの多いこの季節を楽しみましょう!

 

食欲の秋を健康的に楽しむ4つのポイント

秋と言えば「実りの秋」。

暑い夏を越えてたっぷりと栄養をたくわえた食材が店先に並び、食欲をそそりますよね。

秋の糖質たっぷり果物に注意

前回までに健康生活をおくるために、朝起きてやってほしいこと、食生活の注意、日常に運動を取り入れることを提案しましたが、自分なりのペースが出来てきましたか?

3つ全部を取り入れるのが無理でも、出来そうなものからトライして、自分にとってここちよいペースを作っていくことをオススメします。

健康になりたい!という気持ちがベースにあれば、楽しく継続することができますよ。

さて、秋と言えば、「食欲の秋」。気温も落ち着き過ごしやすくなって、おいしそうな食べ物が海や山、田畑から目の前に押し寄せてくる季節ですね。こんな素晴らしい時期を楽しまない手はありませんが、過食・多飲による体重の増加は皆さん気になるところだと思います。

夏の間、いいペースをつかみかけた方も一気に体重が増えてしまったらモチベーションが下がってしまいますよね。

そこで今回は、秋を楽しみながら健康を増進し、季節が進み冬になってからも役立つ4つのポイントをお話したいと思います。

塩について

秋は塩の摂取量に気を付けて

夏の間は、活動中のみならず、睡眠中も汗をたくさんかいて塩分を失うので、むしろ意識して塩をとるようにしていた方も多かったと思います。

最低気温が20℃を下回り寝苦しくなくなってくると、夜間を含め汗の量も減ってきます。
しかし、食事での塩分摂取量はどうでしょうか?

夏はサッパリと冷たい調理法や、あっさりした味付けを好んだ方も、これからの季節は温かく火が通った煮物や煮込み料理、お鍋などが恋しくなってきますよね。

実はこれらの調理法は皆、塩分をたくさん含んでいます。火を通すことで野菜はたっぷりと食べられますが、汁を含め塩分摂取量が増えてしまうのです。

塩分を摂りすぎると・・・?

夕食に濃い味のものをたくさん食べて、朝に顔が腫れぼったく目が重く感じたことはありませんか?その重さの正体は「むくみ」です。

塩分を過剰にとると、組織がむくみ、代謝が悪くなってしまいます。代謝の悪化は体重増加に繋がります。さらに、末梢の循環が悪くなっているために、血圧が上昇し、心臓や腎臓にも負担がかかることになります。

特に今、糖尿病や高血圧症、腎機能障害などで、治療中の方は、病気の悪化につながるので、注意する必要があります。

1日の目安

日本食は、世界的に見ても中華料理の次に塩分が多く、日本人は1日平均10g以上の塩分を摂取していると言われています。

現在治療中の方は、1日6gなど、指示量を守ってください。血圧について特に問題の無い方でも出来れば8g未満を目標にトライしてみましょう。

上手な減塩方法

<自宅>

味付けを濃くしないのがポイントです。ただぼんやりとした味では美味しくないので、素材の風味をいかし、出来るだけ下味には塩を含む調味料の使用を控えましょう。出来上がり前に味見をして、最後に足すようにすると効果的です。何度か温めなおすものは食べる前に食べる分だけ味を調えるのがオススメです。

・香辛料やねぎ、大葉、生姜、ゆず、すだちなどの香りや風味を上手に使うのも塩分を減らして美味しく食べるコツです。日本は香味野菜が豊富なので、色々な食べ合わせで飽きることなく食材を楽しみたいですね。

・調味料、しょうゆ、ソース、ドレッシングなどを全体にかけるのではなく、小皿にとってつけながら食べると1/2~1/4に減量することが出来ます。つけながら食べることで食事のスピードもゆっくりになり、よく噛んで食べることに繋がりますね。

<外食>

・治療中の方は、注文時に塩分をひかえてもらえるように話をしましょう。ただし、鍋料理のようにみんなで食べるものだと難しいので、汁やつけダレを控えてみてください。

・プロの味を美味しくいただくのも楽しみの1つですが、濃い味付けのものばかりでは塩分をとりすぎてしまいます。コース料理では内容が決まっているので、汁やソースを残すように食べるといいですね。

塩分の排泄

腎機能に問題の無い方は、十分な水分をとると塩分を排泄することが出来ます。

食事中、ビールやワインなどアルコールを飲むことも多いと思いますが、アルコールは利尿作用があり、血管内の水分が減ってしまうので、アルコール飲料以外の水分を摂ることが必要です。

<カリウム摂取のすすめ>

カリウムは野菜や果物など生ものの細胞の中にたっぷり含まれています。そのため、野菜などを茹でてしまうとせっかく含まれていたカリウムが茹で汁に流れ出てしまいます。

出来ればで食べる、グリルで焼く蒸す、のいずれかの調理法で食べると良いでしょう。カリウムは熱に強いので、外に流れ出ない調理方法であれば大丈夫です。

カリウムを水分と一緒に摂ることで、塩分の排泄を高めることが出来ますよ。

秋食材について

食欲の秋は過食と体重増加に注意

秋になると、新米をはじめ、田畑から芋・カボチャ・栗など、美味しい食材がたくさん穫れますよね。果物も1年で最も糖度が高くボリュームがあります。

この時期の甘みが強く美味しい食材には、糖質がたくさん含まれています。楽しんで食べていただくことは大切ですが、摂取量には注意が必要です。

糖質について

食生活の注意点でお話したとおり、糖質は必須のものですが、量の摂り過ぎは体重増加の原因になります。

美味しいからこそ食べてほしいと思いますが、食べる順番を意識して適量を摂るようにしましょう。

果物も糖質ですが、ビタミンやミネラルが豊富なのでぜひ摂ってもらいたい食材です。しかし、糖度が高く分量も大きいため、過食に気を付けてデザートに食べるようにしましょう。

出来れば活動をスタートする朝に摂るのが1番です。夕食後の食べすぎには特に注意しましょう。

脂質について

秋は脂ののった魚の摂り過ぎに注意

秋には秋刀魚や戻りガツオなどの魚にも脂がのってきます。例えば戻りガツオは同じ重さの初ガツオの約2倍のカロリーがあります。栄養もあり質の良い食材ではありますが、食べすぎると体重増加につながります。

また、肉についても、サッパリした部位や調理法を好んだ夏に比べて、コッテリと塩分や油脂を多用した料理を選びたくなりますよね。

バラ肉は20gで約80kcalの脂を含むので、食べる際には脂の摂り過ぎに注意しましょう。

そういった注意をすると、焼肉のカルビを美味しく食べられなくなってしまいそうですが、脂の多い食事を摂った翌日は魚のメニューを選ぶなど、脂を重ねて摂り過ぎないように注意するのが体重を増やさずに食事を楽しむコツです。

アルコールについて

秋の食材には同じ時期に出来るワイン、日本酒、その他のアルコールもとても合い、楽しむ機会も増えると思います。

糖質が入っていない蒸留酒であっても、アルコール1gあたり7kcalあるので、たくさん飲むと体重増加の原因になります。

体重を増やさないために、飲み過ぎには十分な注意が必要です。また、アルコールを摂ると食欲が増すので重ねて気を付けましょう。

運動について

運動不足は散歩で解消!季節を感じよう

運動会や各種スポーツ大会など、秋はスポーツ関連の行事も多いですよね。暑くて外でスポーツをするには少し努力や注意が必要だった夏に比べて、身体を動かすのに気持ちの良い季節になりました。

日頃からスポーツをされている方は、そのまま継続して楽しんでください。

あまり運動習慣がなかった方も前回のブログを読んで日常生活に少し動きを取り入れられましたか?外出をしたときには、少し足を延ばして散歩をしてみるのはいかがでしょうか。季節のうつりかわりを肌で感じ、充実した気分になれると思いますよ!

その際には、夏のように暑くはありませんが水は忘れずに摂るようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。食欲の秋を楽しみながら健康的に過ごす4つのポイントがおわかりいただけたと思います。

誘惑の多い季節ですが、4つのポイントを意識しながら楽しく美味しく健康生活を送りましょう!